専門用語
放牧馴致(ホウボクジュンチ)
畜舎内で過ごしていた家畜(牛)を突然放牧に出すと、急激な飼育環境の変化によるストレスで病気や生育停滞が起きることがある。このような放牧地の飼育環境下で牛が過度のストレスを受けないように、舎飼の牛を放牧地に出す前に、数週間かけて、パドック等で外気、生草、電気牧柵等に馴れさせておく。
小規模移動放牧(ショウキボイドウホウボク)
公共草地で実施されるような従来の大面積での放牧ではなく、農家周辺の小面積で分散した複数の耕作放棄地等を組み合わせて、放牧牛を移動させ放牧利用する方法。農地の回復・保全とともに肉用繁殖牛飼養の低コスト化・省力化につながる。
水田放牧(スイデンホウボク)
転作田や遊休水田を草地化して放牧地とて活用している放牧。主に肉用繁殖牛等を放牧している。全国の平成21年度の水田放牧頭数は、8,669頭(見込み)と、平成18年度に比べて2倍近く急激に拡大している。
共役リノール酸(CLA)(キョウヤクリノールサン(シーエルエー))
リノール酸の幾何および位置異性体で共役ジエン構造をもつ脂肪酸の総称。反芻家畜の肉や乳製品の脂肪に特に多く含まれている。動物試験などでダイエット効果や抗ガン作用があることが認められている。