最適なサンプル数は調査に必要な精度とコストのバランスから決まるため多ければ良いとは言えません。サンプリング誤差(標準偏差)の大きさはサンプル数の平方根に逆比例します。例えば、サンプル数を4倍にした場合、サンプリング誤差の大きさは1/2になり、9倍にした場合には1/3になります。サンプリング誤差が小さくなる割合はサンプル数が増えるにしたがって小さくなります。つまり、コストや時間を掛けてサンプル数を多くしてもサンプリング誤差が思ったほど小さくならない場合があります。そのため、必要な精度を満たす理論的サンプル数を検討しておくことが役立ちます。また、サンプル数がどんなに多くてもサンプリング方法が良くなければ母集団の正確な情報は得られません。 |