食品の汚染調査などでは、個々のサンプルの分析が正確であっても、サンプリングが適切なものでなければ、母集団の実態を反映したデータとはなりません。科学的に信頼できるデータには、適切なサンプリングが不可欠といえます。
国際食品規格を決めているCodex委員会(FAO/WHO合同食品規格委員会)では、科学的に信頼できるデータをもとに基準値を設定することにしています。そしてCodexでは、サンプリングの一般的ガイドラインとして
「GENERAL GUIDELINES ON SAMPLING (CAC/GL 50-2004)」
を2004年6月に採択しています。この中で求められていることは統計学的に適切なサンプリングの実施です。このガイダンスは、Codexの求めるサンプリングを行う上で役立つ情報を提供することを目的として作成しています。
具体的には、モニタリング検査が実施されていない対象について調査する場合等に、どのようにサンプリングを行えば良いか参考になる情報提供を目指しています。
モニタリング検査等で行われているサンプリングについては実施要領を参照願います。
・厚生労働省輸入食品監視業務の検査命令、モニタリング
・JAS規格(日本農林規格)の検査方法(農林水産省告示):
飲食料品及び油脂、食料缶詰及び食料瓶、しょうゆ、等