ハス科の多年草、原産地はインド亜大陸とその周辺です。仏教と深い関係のある花で蓮華(れんげ)とも呼ばれますが、仏教伝来より遙か以前の古い時代 に日本へ渡来したと思われています。日本最古の歴史書である古事記にはすでに「はちす(蜂巣)」の名で記載されていて、「ハス」の名は、この「はちす」か ら来ています。写真のハスは弥生時代の遺跡から発掘された種子由来のハスで発見者にちなんで「大賀ハス」と呼ばれています。現代のハスとの相違点として、 花びらの枚数が多く形がやや長めなことやめしべの数が多いこと等があげられていますが、素人目には区別が付きません。ハスの花は朝早くから開き10時頃ま でには満開になり昼には閉じてしまいます。昼以降には、ハス池に行っても蕾のハスしかなく、満開の花をみることはできません。
photo: T. MUKAI