花き研究所

サボテン「太平丸」(Echinocactus horizonthalonius)

2010年 7月

サボテン「太平丸」(Echinocactus horizonthalonius)

サボテン科エキノカクタス属の球形サボテン。「horizonthalonius」は平たい茎の意味、属名の「Echinocactus」 はハリネズミのようなサボテンという意味です。「太平丸」と聞いて多くの人は船を思い浮かべますが、ごく少数ながらサボテンを思い浮かべる人もいます。こ のサボテンは花と刺がきれいなのと産地間ごとの変異が多いため、「太平丸」だけを集めている栽培家もいます。現地では雑草(雑木)扱いなのに、日本では人 気があるため自家増殖された結果、各原産地間のタイプ同士で交雑が進み、園芸品種としての「太平丸」が出来てしまっています。写真は黒刺タイプですが、2 年前に枯らしてしまい面影だけになってしまいました。現在、栽培に再挑戦していますが、なかなか良いタイプのサボテンに出会えません。

photo: T. MUKAI

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