花き研究所

乙女ツバキ(Camellia japonica 又は Camellia japonica var. decumbens cv. Otometsubaki)

2011年 2月

乙女ツバキ(Camellia japonica 又は Camellia japonica var. decumbens cv. Otometsubaki)

ツバキは日本原産の花木です。花木となる前から材は薪炭、調度、灰は草木染、子実は油糧や生薬として利用されてきました。室町時代から多くの園芸品 種が誕生し一部は茶花として利用されます。研究所内の国道沿いにはたくさんの種類のツバキが植えられており、その中の一つがこれです。ツバキには様々な花 形があり、本種は千重咲と呼ばれるタイプで雄しべが全て花弁化しています。椿のなかでは遅咲きの種類です。学名の属を示すカメリアはツバキを世界に紹介し たカメルという人名由来です。種を示すジャポニカは日本産の意味です。

photo & script: Y. CHIKUO

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