果樹研究所

一押し旬の話題

2013年5月15日

ビワの美味しい季節

ビワ「希房」 
ビワ「希房」

店先に並ぶビワの量が増え、値段も少しずつ安くなってきています。ビワは、長崎、鹿児島、千葉、愛媛、香川が主産県で、この5県で全国生産の4分の3を占めています。
ところで、ビワには大きな種が入っており、食べるところが少ないと言う印象を持っておられる方が多い様ですが、日本食品標準成分表で調べてみると、食べられる部分が70%あり、ブドウの85%やミカンの75%には及びませんが、スイカやオレンジの60%、ブンタンの50%に比べると結構食べられる部分が多く あります。
最近と言っても、もう10年前になりますが、千葉県で「希房」という種なしのビワ品種が開発され、品種登録されています。これですと、80%くらいは食べられる部分になっています。まだ、千葉県でしか売られていませんが、興味のある方は試しに探してみてください。
ビワにはβ-クリプトキサンチンと言う成分がミカンの半分程度ですが含まれており、骨粗鬆症や生活習慣病の予防に効果があります。ミカンの無くなった季節にβ-クリプトキサンチンの補給源として、もってこいの果物です。

さて、5月に咲いている珍しい花を紹介します。

パイナップルの花
パイナップルの花

マンゴーの花
マンゴーの花

ヒスイカズラの花
ヒスイカズラの花

パイナップルは、沢山の花が集まって実となっています。その1つの花がこれです。アナナスという花がありますが、パイナップルはアナナス科の植物です。
果物屋さんでは、熱帯果物がいくつか顔を見せていますが、いろいろなマンゴーも出回っています。マンゴーの花は控えめな小さな花です。1つ1つの小花が1つの実になります。摘果して、大きな実になる様調節します。
植物園の温室で、きれいなヒスイカズラの花を見つけました。

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