果樹研究所

一押し旬の話題

2014年2月 1日

スイートスプリングとスターフルーツ

スイートスプリング

スイートスプリングの実
スイートスプリングの実

「スイートスプリング」と言う、名前も味も春先にぴったりのカンキツを知っていますか?
果樹研究所で育成し、1982年に品種登録されたカンキツ品種です。1947年に「上田温州(うえだうんしゅう)」にハッサクを交配して、その後25年ほどかけて選抜して作ってきた品種です。

果実は250gの大きさで、果皮は黄橙色で果面はごつごつとしています。
皮が硬いので、手でむくことは困難です。肉質はやや硬いのですが、多汁です。果汁の酸は少なく、糖度が高いので、食味は非常に良く、美味しいです。
成熟期は2月頃としていますが、減酸が早いので、果皮に緑色が残っていても十分によい食味をしています。

スイートスプリングの果実
スイートスプリングの果実

登録をした1980年頃は「皮が緑のカンキツなんて売れないよ」と言われていましたが、イスラエルから「スイーティ」,アメリカからは「オロブランコ」と言う皮の緑のカンキツが輸入されて以来、注目されるようになりました。味は、この「スイートスプリング」の方が数段上だと思います。

2011年の生産量は約700トンで、熊本県、鹿児島県、香川県で多く生産されており、この3県で6割ほどの生産がされています。他に、長崎県、宮崎県などでも作られています。

スターフルーツ

スターフルーツの花
スターフルーツの花

緑の果物というと、スターフルーツを知っていますか? 日本名はゴレンシ(五斂子)とも呼ばれていますが、果実を切ると断面が5稜の星の形をしている珍しい果物です。

黄色い果肉はジューシーでほんのり甘酸っぱく、サクサクとした食感です。日本へは18世紀末頃に入ってきて、主に沖縄で栽培が行われました。
現在、国内では25トンほど生産されており、ほぼ沖縄県で作られています。他には宮崎県、鹿児島県などでも作られています。

輸入されているものの多くは、果皮が緑色で、未熟で酸味が強いため、20°C前後で追熟させ、果皮が黄色くなり、果肉が少しやわらかくなってきた頃が食べ頃です。国内産に比べると、輸入物は早採りしているため、糖が少なく、渋味が多いですね。

スターフルーツの実
スターフルーツの実

スターフルーツの断面
スターフルーツの断面

 

ところで、庭の片隅で、ビワの花が咲いています。冬に花が咲く果物は珍しく、ビワの花は11月中頃から咲き始め、真冬の12月に盛りとなり、2月頃までゆっくりと開花します。
ビワの花は良い匂いがします。花を見つけたら、匂いをかいでみてください。

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