「ぽろたん」の一番の長所は、渋皮が簡単にむけることです。今までのニホングリ(日本に特有のクリの種類)にはこのような特性をもつ品種がなかったため、「ぽろたん」の長所を最大限に活用するためには、新たな加工・流通・貯蔵に関する技術開発が必要となります。 「ぽろたん」の渋皮をむく場合、実に切れ目を入れてから加熱しますが、切れ目の入れ方や加熱方法などを間違えると、渋皮がむけなかったり、実が破裂する危険性があります。そのため、「ぽろたん」の渋皮をむくために最適な切れ目の入れ方や最も効率的な加熱方法を見つける必要があります。また、切れ目を入れる作業は、加工産業ではコストの増加につながり、家庭ではケガにつながる可能性もあります。そこで、「ぽろたん」の実に自動で切れ目を入れる機械を開発して、作業の省力化をめざしました。 |
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「ぽろたん」の実が収穫できる時期は、9月の上旬~中旬を中心としたごく短い期間ですが、「栗きんとん」や「モンブランケーキ」などの商品に代表されるよ うに、食品産業におけるクリの需要は年間を通じてあります。そのため、「ぽろたん」の実を貯蔵して長く利用できるようにするための方法を開発する必要があ ります。「ぽろたん」を上手く利用するためにいろいろな方法を調べました。 |