農薬やPOPs (残留性有機汚染物質) による環境へのリスクを低減するため、次のような研究を行います。
(1) 水田から流域の農薬濃度予測モデルを改良して予測の精度や汎用性を高めます。また、大気中では有機化学物質のさまざまな環境領域への移動と残留を評価するマルチメディアモデルを開発します。そして、これらのモデルを活用して、暴露量をより正確に評価します。
(2) 水稲用農薬の環境毒性を評価する手法を水生節足動物を用いて開発します。この手法を暴露量の評価と組み合わせて、日本とアジアの水田生態系における農薬の環境リスクを評価する手法を開発します。
(3) 汚染された土壌を、微生物、植物、化学資材を使って現場で修復するなど、有機化学物質によるリスクを低減する技術を開発します。
リサーチプロジェクト(RP)の紹介 (1)有機化学物質リスク評価RP (情報:農業と環境 No.77 2006年9月)
研究紹介リーフレット 「農薬、POPsの環境リスク」 (PDFファイル、1.1MB)
リサーチプロジェクトリーダー:
有機化学物質研究領域 上席研究員 大谷 卓
(本RPは、2011年3月に解散しました。2011年4月以降のRP一覧)