農業環境インベントリーを農業環境の総合的な評価に活用するため、次のような研究を行います。
(1) 土壌インベントリーについては、土壌調査データの収集を進めます。耕地・非耕地の包括的土壌データベースを構築し、深層土壌の機能評価を含む土壌分類試案とともに公開します。
(2) 微生物インベントリーについては、新たな文献情報・研究情報を追加し、システムを拡充します。
(3) 昆虫インベントリーについては、所蔵標本のデータベース化を進めるとともに、未同定の標本の分類同定作業を行います。標本情報、文献情報などをデジタル化し、インターネットによる情報の収集や提供の機能を充実します。
(4) インベントリーを総合的に活用するため、地理情報システム (GIS) を共通基盤とするデータベース連携システムを開発します。
(5) 独立行政法人農業生物資源研究所が行うジーンバンク事業に協力し、担当する生物群の収集・保存・評価を行います。
リサーチプロジェクト(RP)の紹介(14) 環境資源分類・情報RP (情報:農業と環境 No.81 2007年1月)
研究紹介リーフレット 「総合的なインベントリーの構築と利用法の開発」 (PDFファイル、1.0MB)
リサーチプロジェクトリーダー:
農業環境インベントリーセンター 上席研究員 吉松 慎一
(本RPは、2011年3月に解散しました。2011年4月以降のRP一覧)