品質情報解析研究室  
食品のサンプリングに関するガイダンス
 
ガイダンスの目的

サンプリング基礎

サンプリング手法
実施前のチェックリスト
理論的サンプル数
  基本事項
平均値推定の場合
比率推定の場合
 ・ サンプリング計画の評価手順
  アフラトキシン検査のサンプリング
OC曲線
OC曲線に必要な情報
OC曲線の作成
偽陽性率と偽陰性率の計算
推定精度の評価
  正規分布を用いた方法
ブートストラップ法
かび毒の計画立案
発生率と見逃し率
複数ロットの混合
報告書記載事項
 
 
参考文献

 

  TOP
  Q&A   関連用語   関連リンク   更新履歴


食品のサンプリングに関するガイダンス > サンプリング手法> 単純ランダムサンプリング

単純ランダムサンプリング

母集団を段、層、集落のように分けて考えずに、サンプルを母集団からランダムに直接抜き取るサンプリング方法です。サンプリングの基本となる方法です。
母集団の正確な情報を得るにはランダムであることが非常に重要で、ランダムであることを保証するために乱数を必ず使うようにしましょう。

例えば、スーパーの果物売り場に1パック15粒入りのいちごが50パック並んでいたとします。その売り場にあるいちご1粒の平均重量が知りたいとします。この場合、母集団は売り場にあるいちご750粒です。単純ランダムサンプリングでは、売り場にあるいちご1粒1粒に1番から750番の通し番号を付けます。750個からランダムに抜き取るには数字の1から750が等しい確率で現れる3桁の乱数表が必要になります。一般の乱数表は列方向に2桁ずつ区切って表示されているので、4桁1組として4桁目の数字は捨てて3桁の乱数とみなします。すると、000〜999の乱数が得られます。もし、1〜750の範囲外の乱数が出たら捨てて次の乱数にします。必要な粒数だけの3桁の乱数が決まったら、乱数に該当する番号の粒をサンプリングします。
ランダムサンプリングされた粒の重量を計測して平均重量及び標準偏差を計算します。得られた平均重量が、その売り場にあるいちご1粒の平均重量の推定値になり、標準偏差はその売り場にあるいちご1粒ずつの重量の変動の大きさの推定値になります。


 

トップページへ戻る   このページのトップへ