口蹄疫、牛疫、アフリカ豚コレラ、豚コレラなどの家畜のウイルス病は、国境を越えて伝播し、発生国に社会経済的被害を与える恐れのある疾病として、国際獣疫事務局(OIE)が指定している家畜の国際重要伝染病です。わが国では海外悪性伝染病と総称され、法定伝染病に指定されています。
日本は世界最大の畜産物輸入国であると同時に、有数の畜産先進国でもあり、これらの疾病が侵入すると、畜産業に大きな影響を与えるとともに、その発生は家畜・畜産物の貿易にも関連するため、関連産業にも大きな影響を及ぼす恐れがあります。
海外病研究施設では、こうした疾病の侵入を防止し、また万一侵入しても迅速に防除できるように、国内唯一の家畜の海外伝染病研究機関として、迅速・的確な診断法や防除法の技術開発を行っています。また、海外伝染病の危機管理のため、常時疾病診断ができる体制をとるとともに、国際機関や内外の研究機関とも連携し、海外伝染病に関する情報収集と技術普及に努めています。
所在地
動物衛生研究所 海外病研究施設
〒187-0022 東京都小平市上水本町6-20-1
Tel 042-321-1441
Fax 042-325-5122
交通案内
国分寺、恋ヶ窪、一橋学園の各駅から矢印→の方向を辿れば、どの経路を通っても徒歩で行けます。(所要時間:約15分)