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新しい機能を持つ作物 環境をきれいにする - イネゲノムと未来 - 未来を切り拓くお米のチカラ - 新農業展開ゲノムプロジェクト

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新しい機能を持つ作物 環境をきれいにする

環境汚染を植物の力で取り除く

ファイトレメディエーション:聞き慣れないことばかもしれませんが、植物の力を利用して環境をきれいにすることです。

そのひとつの試みが、土の中のカドミウムを積極的に吸収し、葉や茎に大量に溜めることのできるイネの開発。鉱山からの排水などによって、田んぼや畑を汚してしまった、人体に有害なカドミウムをイネの力できれいにしようとしています。カドミウムの吸収や蓄積に関わる遺伝子を、遺伝子組換え技術によってイネに導入し、収穫した稲わらを安全に焼却処分すれば、土の中のカドミウムを減らすことができるのです。

凄い力を持った役に立つ植物が誕生?

広い範囲に残留している汚染物質を、積極的に吸収してためるイネ、分解する力を持ったウリ科作物などの開発が、遺伝子組換え技術を応用して進められているんだ。すごい力を持った役に立つ植物の誕生が、楽しみだね。

一方、農作物を害虫などから守るために畑などで35年以上前に使用された殺虫剤やダイオキシンなど、畑の土に残ってしまった物質を、「残留性有機汚染物質」(POPs)といいます。分解されにくく、人の健康や自然の生態系に有害なPOPs。そこで現在、POPsに汚染された環境を植物を使ってキレイにする研究が進められています。

カボチャやキュウリなどウリ科の作物に、POPsの中でも特に問題とされている残留農薬を吸収し、ため込む性質があることが分かってきました。POPsを分解することのできる微生物から取り出した遺伝子を、ウリ科作物に導入する研究も進められています。この研究により、5年後には環境浄化に役立つ遺伝子組換え植物が完成する見込みです。

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