平成20年度から始まった「新農業展開ゲノムプロジェクト」では、今後起きることが予想されている世界的な食料不足を解決するため、イネゲノム研究の成果を利用して、育てやすくたくさん収穫できるイネの品種を作り出そうとしています。
そればかりではなく、健康を守るために役立つ作物、環境をきれいにする作物、石油に代わるエネルギーの原料として利用できる作物など、「食べられる」以外の働きを持つ新しい作物の開発も、イネゲノム研究によって可能になってきました。
私たちが避けて通ることのできない、食料の確保、健康の維持や環境の浄化、環境にやさしいエネルギーの開発などの大きな問題。イネゲノム研究は、そういった問題を解決する糸口になるのです。