食用にしない植物でエネルギーをつくる
石油に代わるエネルギーとして、植物を主原料とするバイオ燃料(エタノール)の開発が急ピッチで進んでいます。バイオエタノールを燃やすと二酸化炭素が発生しますが、この時に排出される二酸化炭素は、原料である植物が成長段階で吸収したものを再放出しているだけなので、地球上の二酸化炭素を増やすことにはなりません。ただ、バイオエタノールの原料としてトウモロコシやムギの種子が利用され始めたことで、穀物が急激に値上がりするという問題が起きてしまいました。さらに、地球温暖化によって作物を栽培できる面積が減少しているため、これまで食料として利用していなかった植物を原料に選ばなければなりません。
そこで選ばれたのが「稲わら」と「ソルガム」。それぞれについてどのような研究が進められているか紹介します。