お米を食べて健康になる
これまで、お薬の成分を作り出すために色々な方法が用いられてきました。その中で、大腸菌や酵母、昆虫や動物の細胞を使って作られていた物質が、お米を使っても生産できることが明らかになりました。
この方法なら、特別な培養装置を必要としないため安価に作れて、必要に応じて生産量も調整でき、細胞からの有毒成分や動物性ウイルスなどが混入する心配もありません。さらに、成分をお米の中に蓄積しておけば、室温での長期保存ができるので輸送が簡単。お米で作った成分を口から投与すれば、痛みもなく、副作用も軽減できます。

また、お米の中に蓄積された成分はカプセルで包まれたような状態になっているので、消化酵素などで分解されにくく、成分を吸収する腸まで効率良く届きます。今後、感染症やアレルギーに効く成分を作るのに、お米を利用する方法が期待されています。
同時に、お米の白米の部分に肥満や血圧の調整に役立つ成分を補強する研究も進められており、「毎日食べているだけで健康が維持できる」という、すごいお米が生まれるかもしれません。
健康になるためにお米を食べる
お米を使って健康の維持・増進に役立つ成分を作ることで、安価で長期保存しやすく、輸送もしやすいなど、たくさんのメリットが生まれるんだ。そのうち、「健康になるためにお米を食べる」という時代がやってくるかもしれないね。
