
農業生物先端ゲノム研究センター
生体分子研究ユニット
- トピック1
- マユの構成成分が生産される仕組みを解明
2016年2月12日のプレスリリース
- トピック2
- トマトとウイルスの生き残り戦略を解明
2014年8月20日のプレスリリース
平成26年度の主な研究成果
- トピック3
- アリの情報交換に関わる新型タンパク質を発見
2014年2月24日のプレスリリース
平成26年度の主な研究成果
- トピック4
- イソマルトオリゴ糖を生産する酵素の立体構造を解明
平成25年度の主な研究成果
- トピック5
- お米の粒の長さと重さに関わる新規遺伝子を発見
2013年4月12日のプレスリリース
平成25年度の主な研究成果
- トピック6
- 植物を病原菌から保護するバイオコントロール細菌の抗菌性制御因子の同定
平成25年度の主な研究成果
- トピック 8
- 共生で中心的な役割を果たすタンパク質「CCaMK」の機能を解明
(植物科学研究領域 植物共生機構研究ユニットのトピックページ) 平成23年度の主な研究成果
- トピック9
- トマトモザイクウイルスの増殖に必須な宿主タンパク質ARL8の同定
平成23年度の主な研究成果
トピック 7 |
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昆虫幼若ホルモンの輸送メカニズムの解明
幼若ホルモン(JH)は昆虫に特異的なホルモンで、脱皮、変態、休眠など昆虫の様々な生理現象を制御します。 またJHは昆虫以外の生物にはないことから、ヒトや環境にやさしい農薬を開発する上での有力なターゲットとなっています。
JHは、「JH結合タンパク質(JHBP)」と結合して複合体の形で昆虫体内を移動し、機能を発揮します。生体分子研究ユニットでは、昆虫成長制御研究ユニットと共同で、この複合体の構造を世界で初めて決定しました。本研究の成果を利用して、JH複合体の形成を妨げ、JHの働きを抑えるような、新たな農薬の開発が進むと期待されます。
- カイコの幼若ホルモン結合タンパク質(JHBP)について、立体構造を明らかにしました。複合体が形成されると、JHはJHBPの内部に格納されることがわかりました。
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JHBPによるJHの血中輸送の分子メカニズム JHBPは、血中では扉の開閉を繰り返していますが (i)、アラタ体に近づくと扉を開いてJHを取り込みます (ii)。JHはJHBPの内部に格納されます (iii)。標的細胞に到達すると、 JHBPは扉を開いてJHを放出します (iv)。 |
立体構造を利用した新規農薬の開発 JHBPによるJHの格納を妨げるような薬剤は、農薬の有力な候補となります。今回明らかにされた立体構造は、そのような薬剤の設計に役立ちます。 |