遺伝子組換え研究センター

昆虫機能研究開発ユニット


トピック 1
カイコの組換え体選抜技術の改良とノックイン技術の開発
平成26年度の主な研究成果
トピック 2
極限乾燥耐性生物ネムリユスリカのゲノム概要配列を解読
2014年9月12日のプレスリリース
平成26年度の主な研究成果
トピック 3
ネムリユスリカを使った宇宙での微小重力影響実験
2014年4月15日のプレスリリース
トピック 4
アリの情報交換に関わる新型タンパク質を発見
2014年2月24日のプレスリリース
平成26年度の主な研究成果
トピック 5
耐凍性を持つヒル(環形動物)の発見
2014年1月22日のプレスリリース
トピック 6
昆虫由来のペプチドを利用した「抗菌繊維」の開発
平成23年度の主な研究成果
トピック 6

昆虫由来のペプチドを利用した「抗菌繊維」の開発

 私たちの研究グループでは、昆虫が持つ特殊な遺伝子やタンパク質を、実生活で利活用するための研究に取り組んでいます。その一例として、カブトムシから抗菌タンパク質「ディフェンシン」を発見し、さらにディフェンシンを改変して抗菌機能を高めた「改変型抗菌ペプチド」の開発を行ってきました。
 今回、改変型抗菌ペプチドを綿布にコーティングする、簡便な加工技術の開発に成功しました。加工した綿布は強い抗菌活性を有し、10回以上の洗浄後も抗菌機能が失われないことが示されました。本加工技術を用いることにより、天然物由来抗菌ペプチドの利用が進むと期待されます。

カブトムシから見出された抗菌タンパク質を改変し、繊維にコーティングする技術を開発しました。

加工綿布の洗浄に伴う抗菌活性の変化 (静菌活性値)

抗菌繊維の規格であるSEK認証規格では、値が2.2以上(赤字)で“抗菌効果有り”とされます。
加工綿布は10回以上の洗浄後も抗菌活性を保っていました。

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