農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第77号(2016年8月号)

目次

1)トピックス
■長谷川 高士 農業用ダム研究会委員長が研究成果等を視察ダム委員会視察

2)イベント情報
■【参加者募集】10月13日に「実用新技術講習会及び技術相談会」を開催します
■熊本地震によって被災した温室の現地調査
■つくばエキスポセンター特別展示実験・体験レポート(その1) 「クイズとワークショップで学ぶ・農村のふしぎ」
■つくばエキスポセンター特別展示実験・体験レポート(その2) 「野辺の草花による栞(しおり)づくり」

3)新技術の紹介
■普及成果情報の紹介

4)メッセージ
■新しくなった研究領域の紹介~水利工学研究領域~

5)水土里のささやき
■農村工学研究部門の技術研修紹介(農村工学基礎技術研修)
■農村工学研究部門の技術研修紹介(土木地質・地すべり)

6)ズームイン
■ランブータン通信、配信開始です(不定期)

7)農村工学部門の動き
■9/15開催:平成28年度第1回男女共同参画セミナー「農村工学分野における女性研究者の等身大の生き方」

8)農村の草花
■夏の夜の怪談話 動物を食べる水生食虫植物の正体とは?~イヌタヌキモ~

9)研究者の横顔
■土屋遼太(つちや りょうた)

1)トピックス

■長谷川 高士 農業用ダム研究会委員長が研究成果等を視察

8月25日(木)、長谷川高士 農業農村工学会 農業用ダム研究会 委員長が農村工学研究部門を訪問し、地盤工学に関わる研究成果を視察されました。山本部門長が農村工学研究部門の概要を紹介するとともに、担当職員が三次元体規模振動実験装置を用いた研究、施設減災研究棟、三軸圧縮試験器を用いた研究、ため池氾濫解析に関する研究成果をご覧頂きました。

企画管理部 企画連携室企画チーム長 濵田康治

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/77/01-01.pdf

2)イベント情報

■【参加者募集】10月13日に「実用新技術講習会及び技術相談会」を開催します

10月13日(木)13:30から、東京大学 弥生講堂 一条ホール(東京都文京区弥生1-1-1東京大学農学部内)において、農村工学研究部門主催(後援:農林水産省)の「実用新技術講習会及び技術相談会」を開催します。

農村工学研究部門のこれまでの研究成果のうち、防災・減災、ストックマネジメント等に関して、実用化が見込まれる新技術について、ポスター等で、担当の研究者が参加者と対面方式で判りやすく説明します。また、現場での技術的課題等について、専門の研究者が相談いたします。

農業農村整備に携わる国や地方公共団体の行政機関、土地改良関係団体、民間企業(建設会社、設計コンサルタント等)の皆様のご参加をお待ちしております。

技術移転部 移転推進室長 野道彰一

(申し込み、問い合わせ先)
関連資料を参照のうえ、参加者の氏名、所属、連絡先をメールまたはファックスで、事前の登録をお願いします。
農研機構 農村工学研究部門 技術移転部 移転推進室 野道、瀧華
TEL:029-838-8296 FAX:029-838-7680、iten[@]ml.affrc.go.jp

(関連資料)
(1)プレスリリース
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nire/065909.html
(2)プログラム・参加申込書
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/77/02-01-01.pdf
(3)チラシ
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/77/02-01-02.pdf

■熊本地震によって被災した温室の現地調査

最大震度7を記録した2016年4月14日及び4月16日の両地震をはじめとした一連の強い地震によって、熊本県内の一部の温室に被害が生じました。被災温室の復旧及び今後の地震被害への対策指針とすべく、南阿蘇村及び甲佐町において被災温室3事例に関する現地調査を行いました。

農地基盤工学研究領域 農業施設ユニット 森山英樹

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/77/02-02.pdf

■つくばエキスポセンター特別展示実験・体験レポート(その1) 「クイズとワークショップで学ぶ・農村のふしぎ」

当初予定された30名を上回る多くの来場者に参加頂きました。お子様連れのご家族も多く参加され、エキスポセンター正面ホールの会場は賑やかな雰囲気につつまれました。

地域資源工学研究領域資源評価ユニット 唐崎卓也

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/77/02-03.pdf

■つくばエキスポセンター特別展示実験・体験レポート(その2) 「野辺の草花による栞(しおり)づくり」

体験イベントでは、皆さんの足元にもあるような、農村の野辺に生きる草花たちを用いたしおり作りを体験してもらいました。もちろん材料は、農村工学研究部門の構内で採取したものです。

水利工学研究領域水域環境ユニット 嶺田拓也

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/77/02-04.pdf

3)新技術の紹介

■普及成果情報の紹介

平成27年度の普及成果情報(行政・普及期間、効率試験研究機関、生産者、民間企業等にとって直接利用が可能で、普及が期待できる成果)を紹介いたします。平成27年度は第3期中期計画の最終年度であったこともあり、18の普及成果情報が産出されました。今月から2つずつ紹介いたします。

「バイオ炭の理化学的特徴を考慮した畑地基盤の改良技術」

農村地域から発生するバイオマスから製造される各種のバイオ炭の持つ多様な理化学的特徴を明らかにしました。バイオ炭の理化学的特徴を考慮することで、炭素貯留を行いながら畑地基盤を効果的に改良することが可能となります。

農地基盤工学研究領域 畑整備ユニット

(関連資料)
(1)紹介PDF
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/77/03-01.pdf
(2)詳細な内容
http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/nkk/2015/15_088.html

「土中の放射線強度の鉛直分布測定装置」

ため池底質中などの土中の放射線強度の鉛直分布を2.5cm刻みで最大50cmの深さまで現地にて迅速に測定できる装置を開発しました。測定結果をソフトウェアで解析することで、土中の放射性物質濃度の鉛直分布を推定できます。

企画管理部 企画連携室

(関連資料)
(1)紹介PDF
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/77/03-02.pdf
(2)詳細な内容
http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/nkk/2015/15_94.html

4)メッセージ

■新しくなった研究領域の紹介~水利工学研究領域~

この4月から「研究所」が「研究部門」に改称され、研究領域は5つから4つに再編し、研究領域の構成は研究室に当たる「担当」から「ユニット」に変更されました。

水利工学研究領域では、 4つの「担当」が各々新しい「ユニット」に再編されました。水源から下流、沿岸域までを研究対象として用水の安定供給と高度管理、確実な排水と農村環境管理の技術開発を目指します。

水利工学研究領域長 奥島修二

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/77/04-01.pdf

5)水土里のささやき

■農村工学研究部門の技術研修紹介(農村工学基礎技術研修)

6月27日(月)から8月10日(水)までの約7週間の日程で実施された若い農業土木技術者を対象とした「農村工学基礎技術研修(第1回)」が無事終了しました。

研修の集大成とも言える事例発表会では、各人が現場で担当する事業等において直面する技術的課題に対する今後の展開方向についてのプレゼンテーションが行われ、研修生の7週間における成長ぶりが感じられました。

この7週間の研修を終了して現場に戻った研修生が少しでも前に比べて成長したと、職場の上司や先輩・同僚の方々が感じて頂ければ当部門としてもうれしい限りです。

本研修を契機に若い技術者の方の今後の更なる技術力の向上が期待されます。

技術移転部 技術研修室教務指導チーム長 加藤 孝

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/77/05-01.pdf

■農村工学研究部門の技術研修紹介(土木地質・地すべり)

研修期間:7月20日~29日(8日間)
受講者数:7名
7月20日(水)から29日(金)までの8日間の日程で「土木地質・地すべり研修」が無事終了しました。
本研修は座学、実習、班別討議の3つで構成され、座学では地質調査や地すべり対策等についての基礎知識から地質調査の手法や地すべり対策の概要等を学びました。実習では当部門敷地内の地質構造をボーリング調査と物理探査の2つの手法を用いて調査を行いました。ボーリング調査では実際にボーリングで採取したコアの判読方法や地質調査業務発注時の注意点やポイントを学び、物理探査実習は当部門講師指導のもとで非破壊調査を体験しました。

班別討議は研修生個々の現場課題について研修期間を通して討議を重ね、最終日に発表・討論を行って研修を締めくくりました。

技術移転部 技術研修室教務指導チーム主査 河田 健太郎

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/77/05-02.pdf

6)ズームイン

■ランブータン通信、配信開始です(不定期)

昨年12月から、在籍派遣職員としてスリランカの国際水管理研究所(IWMI)に勤務し、アジアの水関連災害への対応技術に関する研究に携わっています。今回は、私の業務内容とスリランカの気候についてご紹介します。なお、IWMIではインターンシップ生を募集中です。興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

地域資源工学研究領域 吉本周平

(ランブータン通信第1号)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/77/06-01.pdf

7)農村工学研究部門の動き

■9/15開催:平成28年度第1回男女共同参画セミナー 「農村工学分野における女性研究者の等身大の生き方」

農村工学研究部門は「農村の振興」を使命に、強い農業と豊かな農村地域の実現に向けた農村工学技術の開発を行っています。この使命を遂行するためには、性別の違いを超えて多様な人材が集い、それぞれの視点を活かして課題に取り組んでいくことが必要です。現在、農村工学研究部門では、6名の女性研究者が活躍しています。

本セミナーは、農村工学研究部門で活躍する女性研究者たちが等身大の研究者生活を紹介し、学生の皆様が普段あまり触れる機会のない農村工学分野の研究者という生き方について考え、将来の選択肢の一つに加えるような機会となること、また、より良い男女共同参画の環境創造に繋げる機会となることを目的として開催します。

当日会場にお越しになれない方にはネット配信も予定しておりますので、奮って参加申込みをいただけますようお願い致します。

企画管理部 企画連携室 行政連携調整役 渡嘉敷 勝

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/77/07-01.pdf

8)農村の草花

■夏の夜の怪談話 動物を食べる水生食虫植物の正体とは?~イヌタヌキモ~

きびしい残暑が続いていますが、この季節、庭の睡蓮鉢などにも発生するヤブカに悩まされていませんか。メダカによるボウフラ対策もありますが、ボウフラやミジンコを食べてくれる水生植物もあることを知っていますか。

水利工学研究領域 水域環境ユニット 嶺田拓也

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/77/08-01.pdf

9)研究者の横顔

■土屋遼太(つちや りょうた)

土屋さんは誠実で温厚、そして内に秘めた情熱を持つ新社会人です。若手農業団体を立ち上げ、音楽を嗜み、最近は野球も始めたということで、その行動力には驚嘆します。これからは農業施設に関する研究に取り組むということで、学生時代に修得した農業水利学とは分野が異なりますが、持ち前の情熱と行動力で大いに活躍していくでしょう。

(他己紹介: 泉 明良)

(自己紹介)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/77/09-01.pdf

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【編集発行】
〒305-8609 茨城県つくば市観音台2-1-6
国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究部門
技術移転部 移転推進室 交流チーム