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現在水田農作業に使用されている主な農業機械の作業時の騒音を測定・評価し作業者への影響を考察し、農作業快適化のための資料を得た。計測した農業機械の中には騒音レベルが100dB(A)を越える大きな騒音を発生する機械があった。90dB(A)を越えると作業能率は落ちるし、通常の音声では会話もできないので、耳栓等の効果的な利用をはかるべきだ。
農作業研究においては省力化、軽労化と共に作業の快適化が求められている。そこで、現在九州地域の水田地帯で主に使用されている農業機械の作業時の騒音を測定し、「日本産業衛生学会許容濃度等委員会勧告基準値」等と比較し、農作業快適化の資料とする。
水田農作業の耕耘から収穫作業まで、主に使用されている農業機械の作業者(運転者)の耳元における騒音実態を明らかにし、、農業機械騒音の作業者への影響について評価した。
農業機械の騒音が作業者に及ぼす影響を回避するような農業機械の使用方法の資料として活用できる。供試農業機械は九農試所有のものであるが、周辺の営農現 場で使用されている農業機械と同様の定格出力である。なお、許容基準値とは、1日8時間作業のうち暴露時間がこの基準値以内であれば常習的に10年以上続 いても聴力障害の可能性が低い騒音としている。
表1 騒音を測定した農業機械の作業条件等とアイドリング時・作用時の騒音レベル
表2 騒音の許容基準と供試機械