プレスリリース
「研究者からみた東日本大震災と復旧・復興-農地・農業用施設等の被害調査と地域支援-」を刊行

情報公開日:2015年1月28日 (水曜日)

ポイント

  • 農研機構農村工学研究所は、東日本大震災における調査研究フォト資料集である「研究者からみた東日本大震災と復旧・復興 -農地・農業用施設等の被害調査と地域支援-」を刊行しました。これは、東日本大震災の復興が一日でも早く実現し、また他の地域における防災・減災に携わる関係者にとって、今後の災害対策に向けての参考資料です。
  • これまでの多くの写真集は、被災と復旧・復興の事実の記録でした。この資料集は、研究者の目を通して、復旧・復興に当たっての調査・研究の視点で整理しました。
  • 研究者の現地支援活動において、被災者にどのように寄り添ったのか、どんな支援を行ってきたのかを研究情報の提供を含め記載しています。

概要

農研機構は、災害対策基本法に基づく指定公共機関です。
農村工学研究所では、東日本大震災において、平成23年3月11日以降、これまでに、農林水産省等の要請に基づき被災調査や2次災害防止のための技術支援、研究所独自の調査も含め、国、被災県等と連携しつつ、農地・農業水利施設等の復旧・復興のための支援を所の総力をあげて実施してきました。平成26年9月30日までの研究所全体の延べ派遣人数は、2,112人になりました。
これまでの3年間の活動において、指定公共機関としての役割に加え、シンポジウム、技術相談会、冊子、ホームページ、学会活動等を通して、調査研究の成果を公表し、被災地の支援を行なってきました。この中で、成果公表に伴う一部の写真資料の公開を行なってきましたが、まだ埋もれている貴重な写真資料が多く存在していました。
そこで、調査研究に伴い収集された膨大な量の写真資料を整理しました。これらの写真は、研究者の目で撮影したものであり、復旧・復興のための技術的コメントを付けています。これをアーカイブとして公開し、広く国民に農研機構の活動をご理解して頂くと共に、多発する災害や防災・減災に携わる方々にとって参考となる資料を刊行しました。
なお、本資料集は、農村工学研究所ホームページに掲載予定です。


詳細情報

表紙・ページ見本

表紙

ページ見本