品種詳細

ミルキーオータム

水稲「ミルキーオータム」は、低アミロース品種「ミルキークイーン」に出穂を晩生化する遺伝子Hd5を導入した品種である。育成地における出穂期は、「ミルキークイーン」よりも1週間程度遅く、収穫期は2週間遅くなるため、「コシヒカリ」との作期分散が可能となる。

主要特性

  1. 「ミルキーオータム」は、インド型品種「Kasalath」由来の出穂性遺伝子Hd5を「コシヒカリ」に導入した「関東HD2号」と、「コシヒカリ」の低アミロース突然変異品種「ミルキークイーン」との交雑後代から育成された品種である。
  2. 育成地における出穂期及び成熟期は、「ミルキークイーン」よりそれぞれ8日、15日遅く、「日本晴」並の"やや晩"である。
  3. 白米中のアミロース含有率は「ミルキークイーン」並である。炊飯米の食味は「ミルキークイーン」並の"上中"である。
  4. 精玄米収量及び玄米千粒重は「ミルキークイーン」並であり、玄米の外観品質は"中中"、高温登熟性は"やや弱"で「ミルキークイーン」並である。
  5. いもち病真性抵抗性遺伝子型は"+"と推定され、葉いもち及び穂いもち抵抗性はともに"弱"である。耐倒伏性は "弱"、穂発芽性は"難"、白葉枯病抵抗性は"中"、障害型耐冷性は"強"で、いずれの特性も「ミルキークイーン」並である。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
32101
(2017年5月 1日)
2017年8月18日 28286
(2021年1月26日)
25年
(満了日:2046年1月26日)
交配組み合わせ 旧系統名
関東HD2号/ミルキークイーン 関東IL10号