ポイント
-
9月11日 (月曜日) ~ 12日 (火曜日) に、北海道上川郡内において、「第12回人工湿地ワークショップ 2017 in 上川 (
美瑛 ・東神楽 ・旭川) 」を開催します。 - 汚水浄化のための人工湿地ろ過システム 1 の技術普及と研究の促進を図るため、導入した現地を見学するとともに、研究発表会及び現地研修会を行い、研究成果等の情報交換を行います。
概要
農研機構東北農業研究センターは、標記のワークショップを以下のとおり開催します。
畜産や食品工場などからの有機性汚水を浄化する「人工湿地ろ過システム」は、低コストで運用可能な排水処理システムとして、最近10年間で北海道・東北を中心に導入が広がっています。本システムの技術普及及び研究促進を目的として、2006年より毎年、北海道と東北で、「人工湿地ワークショップ」を開催しています。
このたび、生産者や普及関係者を対象として、バイオガス発電の消化液及び酪農ふん尿の浄化に人工湿地ろ過システムを導入している現地の見学会、情報交換のための研修会及び研究発表会を行います。
日時と場所
平成29年9月11日 (月曜日) 12:45~17:00 現地見学会
- 見学場所1: 北海道上川郡美瑛町内の酪農場
- 見学場所2: 北海道上川郡東神楽町内の酪農場
送迎バス利用の有無にかかわらず、(1) または (2)、いずれかの集合場所に、発車10分前までに集合してください。
平成29年9月12日 (火曜日) 9:15~15:30 研修会・事例研究発表会
会場: 道の駅あさひかわ(旭川市神楽4条6-1-12、旭川駅より徒歩15分)
内容 (スケジュール)
-
現地見学会 9月11日 12:45~17:00
-
見学場所1: 美瑛町内の酪農場 14:10~15:00頃
「バイオガス発電の消化液を浄化する人工湿地ろ過システム」
-
見学場所2: 東神楽町内の酪農場 16:00~17:00頃
「酪農ふん尿を固液分離ろ過(堆肥化)し、分離液を浄化する人工湿地ろ過システム」
-
見学場所1: 美瑛町内の酪農場 14:10~15:00頃
- 情報交換会(懇親会) 9月11日 19:00~ 場所: 旭川駅周辺。参加希望者には追って会場をご案内します。
-
研修会 9月12日 9:15~11:15
会場: 道の駅あさひかわ 会議室 (旭川駅より徒歩15分)
『地域の有機資源の利用と水環境保全の両立』をテーマとした技術研修
- 講演1: 東神楽農業協同組合 営農部長
長澤 徳人 氏「地域における酪農糞尿堆肥化と耕種農家への供給について」
- 講演2: コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
中村 明靖 氏「有機性廃棄物を対象としたメタン発酵について」
- 講演3: 株式会社たすく 代表取締役
家次 秀浩 氏「有機資源の有効活用を支える人工湿地ろ過システムの紹介 (仮) 」
- 講演1: 東神楽農業協同組合 営農部長
-
事例研究発表会 9月12日 11:30~12:30、13:30~15:30
会場: 道の駅あさひかわ 会議室
人工湿地ろ過システムの導入事例、関連研究成果等の発表会
主催、共催、協力
主催: (公社) 日本水環境学会東北支部人工湿地研究会、農研機構東北農業研究センター
共催: (公社) 日本水環境学会北海道支部
協力: (株) たすく、 (有) ライフワーク、稲川牧場、錦織牧場、東神楽農業協同組合
参集範囲
生産者、生産者団体、企業、普及関係者、行政機関、関連技術者、研究者等 (どなたでも参加できます)
定員
90名 (先着申込順)
参加費
無料
参加申込、参加方法
- 別紙の参加申込書にご記入いただき、一般参加希望者は8月31日 木曜日までに、研究発表希望者は8月24日木曜日までに)、電子メールまたはファックスで事務局へお申し込みください。
- 9月11日の現地見学会では、現地酪農場までの送迎バス (定員45名) を準備しますので、参加申込書に送迎バス利用の有無、移動手段を記載してください。
- 参加者は、集合場所 (旭川駅または旭川空港) に、発車10分前までに集合してください。バス以外の自家用車等で移動する場合も、バスと同じ集合場所 (現地ではなく) にお集まり下さい。
- 9月12日の研修会・事例研究発表会会場 (道の駅あさひかわ。旭川駅より徒歩15分) への移動は、各自でお願いします。
取材申込
準備の都合上、別紙参加申込書 (「その他」の欄)に「取材希望」とご記入のうえ、8月24日木曜日までに、電子メールまたはファックスで事務局へお申し込みください (矢野、加藤のいずれでも結構です)。
事務局
電子メール: yano-t@tohtech.ac.jp、電話: 022-305-3961
電子メール: katokuni@affrc.go.jp、電話: 019-643-3464 (研究室) 、ファックス: 019-641-7794 (代表)
用語の解説
1 「人工湿地ろ過システム」とは、ヨシなどを植栽した砂利や砂の層などを通して汚水をろ過する汚水浄化処理法です。ここでは、農研機構等が平成18年度に開発し、改良を行った「ハイブリッド型伏流式人工湿地ろ過システム」を指しています。現在、北海道や東北、海外はベトナムを中心として、20か所以上で現地導入され (2017年7月現在) 酪農施設、養豚場、チーズ工場等からの排水のほか、国立公園来園者施設の2次処理水 (近隣の農地からの排水を含む) などで活用されています。